2013年11月26日

核持ち込みNO! 「11・23幌延デー北海道集会」800人がデモ行進




幌延(ほろのべ)深地層研究センターがある北海道宗谷管内の幌延町で、「北海道への核持ち込みは許さない!11.23幌延デー北海道集会」が23日、開かれ、約800人が参加して幌延町の高レベル放射性廃棄物の最終処分場化の反対決議をした後、町内をデモ行進した。

「幌延デー」は、今年で28回目。
主催の北海道平和運動フォーラムが、東が丘スキー場下にある幌延町共進会場で開いた。
共催は、道北核廃棄物処分場反対連絡協議会。

貴重な運動だが、より多くの道民に運動が広がらなければ、幌延町が「核のゴミ捨て場」になってしまいます。広範な道民に関心がもたれるようにするにはどうしたらいいのか。
大手労働組合運動や革新政党、プロ市民だけの運動からから抜け出た取り組みを模索する必要があります。

核種の世論調査によると、国民の半分を超える人たちが原発に依存した暮らしに否定的・懐疑的であり、環境負荷の少ない自然な暮らし方を求めています。
そういう人たちに、幌延の地元の声が届き、ゴミ捨て場にしないためには、地道な訴えしかありません。

朝日新聞が24日付け朝刊で、行事名・主催者名の固有名詞を出さずに伝えています。
幌延町議の鷲見悟さんはあいさつで、「実質的に協定を空洞化させる動きだ」と、幌延町の宮本明町長らが文部科学省などに深地層研究センターの存続を要請する動きがあることと指摘している。



このブログの「泊・大間・幌延」のカテゴリーの記事を書くときに、幌延町の議会事務局にメールで、幌延町議会の定数・現員や会派構成などを尋ねるメールを送ったが、幌延町議会事務局は「なしのつぶて」である。

たいていの自治体は、広報広聴部門はしっかりしているので、対応をするものだが、幌延町の情報公開度はかなりお粗末なようだ。
幌延町のホームページを見ると、泊原子力発電所がある後志管内泊村役場(しりべし・とまりむら)のようなホームページである程度の判断はつく。




幌延町には、独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)が運営する深地層研究センターという施設が存在する。

「幌延デー」の誕生は、原子力研究開発機構の前身の「動力炉・核燃料開発事業団」(動燃)が1986年に北海道警察本部の機動隊に守られながらボーリング調査を強行したことへの地域住民の怒り発端となっている。



高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)は、現在、「資源」として青森県六ケ所村に一時保管されている。

経済産業省の総合資源エネルギー調査会の作業部会(増田寛也委員長=元岩手県知事・国土交通省<建設省>OB)は20日、最終処分場の選定について、これまでの自治体による応募方式から、国が主導する形での候補地選びの方針を示した。

現実的な話とは到底思えない。強引な手法を取る可能性を示唆するものだから、幌延町を故郷の一つにいただく、われわれ道民は用心しなくてはいけない。

増田寛也委員長は「(埋設後も廃棄物を取り出すことができる)回収可能性を取り入れた地層処分が現時点では最も有効。国が責任を持って処分地選びの前面に立ち、受け入れ地域への支援策も考えていきたい」(東奥日報)と述べた。

東奥日報の記事には<また、処分場を受け入れた自治体には交付金などで支援する。>ともある。

<援策>しろ、<交付金>にしろ、なんかお金でつられて、10万年も続く廃棄物を受け入れる地域があると考えるのは、話に無理がある。
増田委員長が、地層処分が最も有効というのならば、かつて知事を務めた岩手県を説得したらいいのではないか。

日本学術会議が昨年提言したように、「暫定保管」しか、いまは方策はないのではないか。

高レベル放射性廃棄物が、「有価物」か「死の毒」かで、論争するのはばかげている。

六ヶ所村で、暫定保管するのが、数数ない選択肢の中の最良の策ではないかと思う。



北海道新聞の11月24日付け社説「放射性廃棄物 処分の前提は脱原発だ」は、
<最終処分、暫定保管のいずれを選ぶにしても、脱原発が前提である。>ともっともな主張をしている。

<ごみの定義も問題だ。政府の言う高レベル放射性廃棄物とは、使用済み核燃料を再処理した後に出てくる廃液の固化体を指す。
 これでは最終処分場の選定は、破綻した核燃料サイクル政策の延命につながる。当然、使用済み核燃料も処分の対象にすべきだ。
 定義をあいまいにしたまま、選定作業を進めるのは許されない。>
長い引用になってしまったが、きのう24日付けの道新社説が多くの道民に読まれることが望まれる。



日本共産党の参議院議員紙智子さんが、2012年9月5日に提出した質問主意書「幌延における高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の中止に関する質問主意書」には、
幌延町で活動を続ける「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」(久世薫嗣代表)は幌延深地層研究センターの決算公開を求めていて、深地層研は2012年8月に、2011年度分の決算を公表すると表明したという。

質問主意書によると、中日新聞(2012年2月20日)の報道では、原子力機構が2011年4月から2011年11月までの8か月間に発注した事業のうち、714件、277億円が原子力機構OBが再就職した29企業・団体が受注しているという。

決算記録の保存期間は、「30年」であるから、これまでの全年度の決戦を明らかにして、幌延深地層研究センターの事業に投入された文部科学省および経済産業省資源エネルギー庁の予算の使用用途を明らかにしろと、紙議員の質問主意は政府に求めている。

さらに、紙議員は<これ以上の建設費、研究費予算を投入することは無駄遣いであり、早期閉鎖を行うべきではないか。>と幌延信地方研究センターの閉鎖を訴えている。
(※2012年8月は民主党政権)

野田内閣の答弁書には、
<核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会からの要請等を踏まえ、2011年度(平成二十三年度)以降の決算については、同センターの事業に係る決算を区分して整理した上で、原子力機構のホームページで公表していく予定である。>

<北海道、幌延町及び核燃料サイクル開発機構の間で平成十二年十一月十六日に締結した「幌延町における深地層の研究に関する協定書」に基づき、同町における深地層の「研究実施区域」は、最終処分施設建設地とはならないこととされている。>
と「最終処分施設建設地にしない」と再確認をしている。


< 幌延における深地層研究に係る地下施設建設費については、2000年度(平成十二年度)から2012年度(平成二十四年度)までの予算総額が、当該試算額の約八十九パーセントであることに対して、同期間における地下施設建設の進捗状況が約四十パーセントであることから、御指摘のとおり、当該試算を「超過している」と言える。これは、幌延の地質環境に起因する湧水抑制対策や工事排水処理設備等に要した費用が当該試算を示した際の見込みを上回ったためである。>
との記述がある。

現在は、2014年度までの5か年度の「今期中期計画」で原子力機構は深地層研究を実施している。

<瑞浪における深地層研究と幌延における深地層研究とは研究内容が異なることから、お尋ねについて両者を単純に比較することは適切ではないと考える>



今年2013年9月に豊富町であった最終処分場化反対でもの動画を見つけましたので、URLを貼ります。
豊富(とよとみ)町は、幌延町の北側に位置します。その北が稚内市です。
北海道内では「豊富牛乳」のブランドで知られています。第三セクターの豊富牛乳公社が、北海道が本拠のコンビニ「セイコーマート」と資本関係にあり、テレビやラジオで広告を流しているので知名度もあります。実際、おいしいです。アイスクリームもおいしい。
酪農地帯なので、デモの先頭は大型のトラクターなどです。
脱線しました。


◆動画「幌延の高レベル放射性廃棄物 最終処分場化反対デモ(2013年9月7日 北海道豊富町)」
⇒ http://www.youtube.com/watch?v=pUsMPqd_egs


◆参議院の紙智子議員の質問主意書「質問第二四九号 幌延における高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の中止に関する質問主意書」(第180回国会。2012年9月5日)
⇒ http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/180/syuh/s180249.htm
◆紙議員の質問主意書への野田佳彦内閣の答弁書
⇒ http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/180/touh/t180249.htm


◆「「原発のごみ」封印実験 北海道で5年かけて検証」と日経が報じる(2013年11月13日付け)
⇒ http://sapporoken-nnews.seesaa.net/article/380097654.html

(了)

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※情報などは ⇒ bito.satoshi@gmail.com まで。お待ちしています。




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posted by びとう さとし at 08:22| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 泊・幌延・大間・エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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