2014年01月03日

ほん【ある北大生の受難 国家秘密法の爪痕 上田誠吉著 花伝社】BOOK




「ある北大生」とは、宮沢(宮澤)弘幸さんである。「宮沢・レーン事件」の宮沢(さん)である。
1941年12月8日の真珠湾攻撃の日に、軍機保護法違反容疑で逮捕され、敗戦後に釈放された。しかし獄中で結核にかかっており27歳の若さで亡くなった。

本書は、自由法曹団団長であった上田誠吉弁護士(故人)が1987年に朝日新聞から刊行した書籍の復刻版『ある北大生の受難 国家秘密法の爪痕』(花伝社、2013年4月10日発行)である。

宮沢さんやレーン夫妻の容疑とされた内容は当時すでに新聞で報じられていることで、「秘密」でもない公然の事実であり、逮捕容疑はでっち上げであった。
さらに上田さんは、類似の逮捕者・起訴された100人以上のなかでも、宮沢さんの懲役刑がとても重いことも明らかにしている。

戦争前夜(といっても15年戦争という枠組みでは戦時下だが)の札幌に、国籍を超えた地球市民的な集まりがあったことについても言及されている。

札幌に地球市民的な集まりがあったということは、大学や旧制高校があった都市にも同様な集まりが日本の戦前にあったことが推測できる。

特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)が成立し、ことし2014年のうちに法律が運用(施行)されようとしている。
読んでおいて損はない、と思う。

◆花伝社HP>書籍『ある北大生の受難 国家秘密法の爪痕』
⇒ http://kadensha.net/books/2013/201304aruhokudaisei.html



「北大生・宮澤弘幸『スパイ冤罪事件』の真相を広める会」(HP見当たらず)が2013年2月に東京で発足していて、札幌の北大キャンパス内で2013年末に集会を開いています。

上田弁護士は、東京合同法律事務所に関連のある方で、復刻版にも同事務所所属の弁護士の文章が載っています。

◆東京合同法律事務所HP>記事「故上田誠吉弁護士著「ある北大生の受難」が朝日新聞で紹介されました。」
⇒ http://www.tokyo-godo.com/post-45.html

(了)

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posted by びとう さとし at 23:02| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 札幌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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