2014年01月07日

風力発電を建設する前に、貴重な石狩海岸を守ろう【札幌・石狩・小樽】




日本生態学会自然保護専門委員会は、ちょっと古いですが2011年3月に、北海道の高橋はるみ知事あてに、石狩海岸の風車建設事業計画の中止を求める要望書を提出しています。

どうして日本生態学会が計画の中止を求めるかというと、全国的にみて保護をする上で重要な生態系が残る貴重な海岸だからということです。

現在、札幌市と石狩市と小樽市の境界にあたる地域(小樽市銭函)で、いくつかの発電所(風力・火力)の建設が持ち上がっている。

日本生態学会によると、
石狩海岸は、日本海沿岸の石狩市厚田のから石狩川河口付近から小樽市銭函まで約25キロメートルにおよぶ自然の姿を留めた砂丘海岸です。

3つの点から、石狩海岸の生態学的な重要性を指摘しています。
1 砂浜と砂丘の景観が自然のままに残されていること。日本自然保護協会の調査によれば、全国の砂丘海岸の7%にしか残っていない。
2 海側の砂丘植物群落から、内陸側のハマナス群落、カシワ林まで連続した自然植生が約1キロメートルの幅で残されていること。全国的にみても貴重な海浜植生といえる。
3 多くの希少種・絶滅危惧種の生息地であること。たとえば、ハマハナヤスリ・エゾアカヤマアリ・キタホウネンエビなど。鳥類では、オジロワシ・オオワシなど猛きん類の希少種が見られる。

北海道自身が、この石狩海岸の貴重性を評価して、1989年に策定した「北海道自然環境保全指針」で「すぐれた自然地域」として選定している。「海岸植生」「天然防風林」「水鳥類飛来地(シギ・チドリ類など)」「特異な地形・景観(干潟)」など実に7つの自然要素を挙げている。
また、海岸法によって策定された北海道の海岸保全基本計画では、「海岸植生の保全に努め」る」「良好な景観の保全に努める」との施策をうたっている。
◆「北海道自然環境保全指針」
⇒ http://www.ies.hro.or.jp/seisakuka/gyosei_shiryo/html/06shizen3_1-2.htm#3-2-4-2
◆「海岸保全基本計画」(概要)
⇒ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ssg/grp/kaiganhozen.pdf

以上のように、石狩海岸は、貴重で後世に残したい自然遺産といえる。



2011年3月11日に発生した東日本大震災で、東京電力福島第一原発の過酷なひどい事故が起きました。

原子力発電依存から抜け出すためにも、風力発電に期待を寄せている人も多い。実際私もその一人だ。
(自民党政権の復活で、「原発回帰」に向かう動への揺り戻しも大きいが。)

ただ、風力発電は良いことばかりではない。何事も、長所と短所がある。

現在、石狩湾振興地域には、4社が約80基の風力発電の建設を計画している。
最初に、計画が取りざたされて頓挫したと思っていた銭函風力開発株式会社の計画も復活している。

4社を最大発電力の大きい順に並べると、

株式会社グリーンパワーインベストメント★10万kw=2,500kw×40基
銭函風力開発株式会社★3万kw=2,000kw×15基
エコパワー株式会社★最大3万kw
株式会社市民風力発電★2万kw=2,000kw×10基
(kw=キロワット)

自然環境保全や低周波・バードストライクなど人や動植物に与える影響と、後世への負担の少ないエネルギーの確保(抑制)の両立を図る必要がある。

海岸線沿いに、高さ約120メートルの風車15機を計画する銭函風力開発の計画は、送電線の地球埋設、工事用道路の敷設、風車ごとの作業所の確保など、約10キロメートルにおよぶ風車建設用地全体に影響が及ぶとみられる。

自然環境を破壊してのエネルギー確保は、「3・11」を教訓として止めにしたい。

つづく。

(了)


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posted by びとう さとし at 12:28| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 泊・幌延・大間・エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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